5Gに関する身近な疑問 今使っているスマホやWi-Fiはどうなる?

5Gとは、現在規格が検討中の次世代通信規格のことです。
Fifth Generationの略で、直訳すれば第5世代移動通信システムとなります。

その特徴は、通信速度の圧倒的な向上です。
5Gの通信速度(10Gbps以上)は、現行の4Gの約100倍となります。

これがどのくらい早いのかというと、あくまで目安ですが例えば5Gの通信速度であれば2時間程度の映画を3秒くらいでダウンロードできてしまいます。

今後、IoT(モノのインターネット)によって、スマホだけでなく身の回りのあらゆるものがインターネットに接続されるようになります。

その結果として、ネットワーク上のデータ量の増加が予想され、人工知能や自動運転の発達もその傾向に拍車をかけるでしょう。

5Gによってスマホがより便利になるという点もありますが、5Gが成長産業を支える重要な基盤となることも期待されています。

 

5GとWi-Fiの違いは?

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

従来、4Gに比べるとWi-Fiの方が速いことが多いため、大きなサイズのアプリはWi-Fiでダウンロードするといった利用方法が多かったのではないでしょうか。

通信性能という観点で見てみると、5GとWi-Fiは肩を並べる見通しです。

正確には、Wi-Fiは元になる回線に速度を依存するため、元の回線がADSLならかなり遅くなってしまいますが、たいていは光回線かCATV回線でしょう。

純粋に、5GとWi-Fi(802.11 ax)の通信規格としての速度比較であればほぼ互角となります。(10Gbps以上の通信速度)

通信の安定性もデータ転送待ち時間を比較するとこちらも互角です。(1ms以下の低レイテンシ)

では、ユーザーはどこでも使えるであろう5Gを利用するようになるから、Wi-Fiはなくなっていくのか?というとそうでもありません。

5GとWi-Fiは相互に補完しあう関係性になると考えられています。

なぜかというと、以下の理由が挙げられます。

  • Wi-Fiは既に広く普及している。
  • 5Gと違ってWi-Fiは免許がいらず運用コストが低い。
  • みんなが5Gの基地局にアクセスすると回線がパンクするかも。
  • 実は、ネット上のデータの半分以上はWi-Fi。

今後も、Wi-Fiのお世話になりそうです。

 

5G対応スマホに買い替えは必要?

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結論から言うと、現行機種は5Gに対応していないため5Gをいち早く体験したい場合はスマホの買い替えは必須になる見通しです。

ただ、5Gのサービスが開始されてもイキナリ従来の4G回線が使用できなくなるわけではなく、当分の間は4Gと5Gが共通運用されることになります。

これは、4Gと5Gの橋渡しになるLTE-Advanced Proという新しい規格を策定する中で出てきた議論です。

4Gと5Gの規格に差が大きすぎるとサービスの展開に制約が生じる可能性が高いため、当面は5Gと並行して4Gの規格を拡張して同時運用するという方向性になったようです。

 

5G対応パソコンに買い替えは必要?

5Gの回線でインターネットに接続するには、5Gに接続できる通信モジュールを搭載したパソコンを購入する必要があります。

もしくは、パソコンに接続する5G用の周辺機器(アンテナのようなもの)がもし出てくればそれを既存のパソコンに接続する形になるかと推測します。

5Gはモバイル端末向けの通信規格なので、買い替えるとすると対象はモバイルパソコンとなるでしょう。

家庭で使用している光回線に接続済みのパソコンは、外に持ち出すなどで5Gに接続する必要性を感じなければ特に買い替えは不要です。

5Gの特徴は「超高速」「超大容量」「超大量接続」「超低遅延」の4つです。

要するに、大容量のデータを従来よりもはるかに速いスピードで得ることが出来ます。

最近のパソコンは比較的安価なものであっても、家庭での通常使用であれば十分なグラフィック性能を持ったものが多いです。

5G規格に対応したパソコンが出てくれば、そのメリットは十分享受できるかと思います。

 

5Gに対するiPhoneの動向について

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5G対応のiPhoneですが、いくつかのニュースサイトによると2020年の市場投入に向けて試作段階とする記事が多いですね。

先ほど述べた通り、日本での5G商用開始予定が2020年開始の見込みであることからも、それに合わせての発売を見越してのことでしょう。

ただ、過去にLTEが導入された際、シリーズで初めてLTEに対応したのは日本におけるサービス開始後の一年後でした。

最新技術というのは、出始めは不具合が発生することもありますので、ある程度は懸念点が出尽くしてから対応という可能性もあります。

また、アップルと部品メーカーであるクアルコムが特許権使用料で争っていて、iPhoneへ5Gチップの供給に影響が出そうという懸念がありました。

しかし、どうやら和解に至り、2020年に最初の5G iPhoneが発売されることを保証する6年間のライセンス契約を結んだ模様です。

出典:https://azure-nakame.com/?p=892

コメント

  1. いまいち分かってない私だけど・・次にスマホを買い替えるときには5G対応を検討することになるってことか。

  2. 身の回りのものがネットに接続。。。はて。どうなるのかな(想像力が貧相)。

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